ガチオタが『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の魅力を熱弁 “オタ活”の素晴らしさとは?

ガチオタが『推し武道』を読む

 しかし、実際のオタ活は、漫画のようにきれいなことばかりではない。他人からお金を借りて逃げるオタクもいれば、単純に厄介なのもいる。警察に捕まっていたり、ステージ上でピアニカを演奏していたり、訳がわからないことも起きる。だけど、またそれも面白くて思い出になる。推しを追いかけるのも楽しいし、オタクと一緒に過ごす時間もまたすごく楽しいのだ。

 オタクが推しを追いかけることを中心に、周りのオタクとの関わりや、リアルの世界でのしがらみも描かれている。本当にリアルで、ちょっと心が痛くて、泣けてくるけれど最終的に「アイドルにこんなにも好かれるなんてことあるの……」と嫉妬心も湧いてくる。それがオタクから見た『推しが武道館いってくれたら死ぬ』。

 オタクはもちろん、小さい子どもがいる方、オタクの子を抱えている方、「今日推しのライブなんで帰ります!」と部下に言われたことがある上司などに、ぜひ手にとってみてほしい作品だ。

■真緒
ハロプロ好きのフリーライター。振りコピ系のオタクです。顔が整っていて歌がうまくて中身変な人を推しがち。

■書籍情報
『推しが武道館いってくれたら死ぬ(7)』
平尾アウリ 著
定価:本体720円+税
出版社:徳間書店
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