清水尋也が語る、“FLOATING”する自由と責任 「選んだ道を後悔しないで生きる」 

清水尋也、1st写真集『FLOATING』を語る

責任は自覚して行動する

――一見、自由な生き方ですが、そこには責任が伴うということですね。

清水:母親からも「好きなだけ遊んで良いよ。でも、やることはやりなさい」と、小さな頃からずっと言われていました。まさに自由と責任だと思うんですけど、何をするにも責任は伴うし、やることが大きければ大きいほど、責任も大きくなっていく。それは常に自覚して行動するようにしています。

――留学も、行きたいと思ってもなかなか行けるものではありませんよね。行動力がなければ、実現できなかったかもしれません。

清水:事務所には、「留学したい」ではなく「留学するので、お休みをください」と1年くらい前から話していて、「ここなら」と言ってもらえたので「じゃあ、そこで」とすぐに決めました。タイミング的にも、よい巡り合わせだったなと思っています。

 昔から、行動力があるというか、頑固なんです。母親にも「よくも悪くも、言うことを聞かない」と言われていました。まだまだ未熟ですけど、成人して大人の仲間入りはしたので、ひたすら駄々をこねているだけでは仕方ないことは理解しています(笑)。それでも変わらず、やりたいことをやらないと気が済まないというタイプではありますね。

――タイトルは、『FLOATING』の他にも候補があったのですか?

清水:生まれ変わるという意味で、『REBORN』は少し考えました。小学校6年生からこの仕事をしてきて、僕の覚えている記憶のほとんどは、この世界にいたんですよ。だからこそ留学で“役者”ではなく“ひとりの人間”として接してもらえる感覚が、とても新鮮だったんですよね。でも、今回得たものはそれだけじゃないし、しっくりこなくて。基本的には『FLOATING』が気に入っていて、ほとんど一択でした。我ながら、いいタイトルだと思っています!

――写真集内のロングインタビューでは、“一番古い、最初の記憶”からお話しされていますね。

清水:懐かしかったですね。でも、その思い出も“自分が見た景色の記憶”じゃなく、“客観的に見ている記憶”なんですよ。たとえば自分が父親に怒られている記憶も、親父が椅子に座っていて、僕がその横に立っているのを部屋の斜め上くらいから見ている感覚。そういうことが結構多い、変なヤツなんです(笑)。

――すごく役者さんらしい感じがしますよ。

清水:たしかに演じていても、どこかで客観的に構図を見ているというのはありますね。そうじゃないと、アドリブは生まれないので。アドリブはパッと出ることもあるけど、カメラに被っちゃいけないし、そこまでできなければプロではない。もちろん役の心情や主観もあるし、本番中に意識しているわけじゃないけど、今思えばそんな気がしますね。

――ロングインタビューを機に、半生を振り返ってみていかがでしたか?

清水:すごくいい人生だと思います。たくさん失敗もしてきたし、人を傷つけたこともあるし、逆に裏切られたこともあったけど、それ以上に楽しい思い出もたくさんあります。それにネガティブなことも、次につながる要素が絶対にあるので、総じてプラスだと思っているんです。傷つけられて心が痛んだら、自分の周りの人に同じ思いをさせないようにしようって。

 あとは、すごく出会いに恵まれていると思います。周りが自分のことをたくさん愛してくれるので、自分も自分が好きでいられる。だからこそ、その人たちをより笑顔にしたいし、幸せを分けたい。それがモチベーションになっているっていうのはありますね。

――ちなみに、今やりたいと思っていることの選択肢はある?

清水:直近は…特にはないですね。徐々にお仕事も再開してきて、新しい作品のお話も出てきているので、目の前の作品に集中しています。コロナや留学で仕事をしていない期間もあったので、その分、熱も入っています。芝居は好きでやっていることなので、“趣味は読書”という人が4カ月間、本を読んでいなかったのと一緒ですね。今はいっぱい現場を踏んで、いろんな人とコミュニケーションをとって、自分を高めていきたいという意識が強いので、ひたすらお芝居に力を注いでいきたいなと思っている次第です!

ファンの人たちも含めて“清水尋也”

――21歳のお誕生日(6月9日)には、写真集のネットサイン会を開催されたんですよね。

清水:ありがたい限りですし、純粋におもしろかったです。ふだんのインスタライブとは、ちょっと違う感じでしたね。写真集を出すのも初めてなので、サインを書くというのもすごく新鮮でしたし、対面とは違う良さがあったと思います。色々な方が観てくれたので、ライブ感もあって楽しかったです。

――たくさんの方に応援されているという実感も?

清水:ありましたね。最初に写真集の話が出た時に、「僕じゃ売れないと思いますが……」と言ったんですよ(笑)。本当に需要がないと思っていたし、売れなかったら申し訳ないじゃないですか。でも、実はネットサイン会の予約時に、専用サイトのサーバーが落ちちゃったみたいなんです。心の底から自信がなかったので、好評で、反響があって、ありがたかったです……。

――人気を自覚する、良い機会になりましたね(笑)。

清水:本当に恵まれているなと思いましたし、自分が今までやってきたことは間違ってなかったんだと思えました。

――改めて、清水さんにとってファンの存在とは?

清水:常に、平等な存在だと思っています。僕は、ファンの人たちも含めて“清水尋也”だと思っているんですよ。ファンの方たちがいるから僕もがんばれるし、お仕事をもらえて、評価していただける。僕がいなかったら“清水尋也”はいなくなるけど、ファンの方がいなくなっても“清水尋也”はいなくなっちゃうんです。どちらも欠けてはダメで、両方があって“清水尋也”。離れたところにいる感じはしないし、仲間ですね。

■写真集情報
清水尋也 ファースト写真集 『 FLOATING 』
撮影:赤木雄一
出版社:ワニブックス
価格:本体2,800円+税
https://www.wani.co.jp/event.php?id=6623

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