『呪術廻戦』『アクタージュ』『チェンソーマン』……『鬼滅の刃』に続く、熱いジャンプ漫画5選

『鬼滅』『約ネバ』に続くジャンプ漫画は?

『ミタマセキュ霊ティ』(1~3巻)作:鳩胸つるん

 ギャグ漫画なら『ミタマセキュ霊ティ』が外せないだろう。本作は生まれつき霊を呼び寄せる体質のハゼレナ(羽瀬玲奈)を悪霊から警護するセキュ霊ティのミタマ(御霊浄)が主人公のオカルトギャグ漫画。カッコよすぎてカッコわるいミタマを筆頭とするキャラクターは全員どこかおかしくて、最近のジャンプで流行のオカルトバトル漫画のテイストがネタとしていじられているので、ジャンプ好きなら楽しめるはず。ギャグ系ジャンプ漫画の映像化というと『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』の映画を手掛けた福田雄一が適役だが、作品の少女漫画テイストを考えると、女性監督でコメディを撮れる人に任せても面白いかもしれない。

『アンデッドアンラック』(1~2巻)作:戸塚慶文

 まだまだはじまったばかりだが、物語の密度は一番濃くてポテンシャルが高いのが、この『アンデッドアンラック』。

 体に触った人間に不幸が訪れる「アンラック」の出雲風子と「死なない体」(アンデッド)を持ったアンディの出会いから始まる本作は、“否定者”と呼ばれる能力者たちの戦いを描いた異能バトル漫画なのだが、とにかく展開が早くて予測不可能な超展開の連続。設定やバトルのアイデアが過剰で、出し惜しみがまったくないのが一番の魅力だ。

 いずれアニメ化されることは間違いないだろうが、何より細かい設定がよくできているので、ゲーム化したら面白いかも。

■成馬零一
76年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

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