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西郷輝彦、橋幸夫と共に「歌謡御三家」と呼ばれ、60年代にっぽんを彩った青春スター、舟木一夫。橋幸夫は、お得意の股旅ソングのほか、ラテン/ロック/ロカビリーをドメスティックに消化した“リズム歌謡”なるジャンルを確立。西郷は、GS/ラテン/ホットロッド/ハードロックなどを吸収したキテレツ歌謡ナンバーを数多く輩出した。このように人気だけでなく音楽的な評価も高かった2人に対して、舟木のイメージは青春アイドルそのもの。——言うまでもなく63年の大ヒット・ナンバー「高校三年生」の影響である。童貞風情の制服姿で、極めて爽快に歌いあげる一夫。そのインパクトがあまりに大きすぎたため、従来のイメージからの脱却は困難であった。一応、ロックやニューミュージックなどいろいろ挑戦してはみたものの「高校三年生」を超えることはできなかった。すなわち、舟木一夫とは、生涯、“青春野郎”でいることを義務付けられた悲劇のヒーローとも言えよう。現在も、高齢女性を中心に依然根強い人気を博している。

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