ゆうゆの記事・ニュース・画像一覧

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おニャン子クラブの会員番号19番。岩井由紀子が本名だが、後にソロ・デビューした際は愛称の"ゆうゆ"が芸名に。身長150cm(公称=実際はおそらくそれ以下)と一番小さく、かわいらしさやキャピキャピぶりとも相まって当初からキャラ立ち。一番人気ではないが、誰でも三番手か四番手には名前を挙げるタイプだった。
先陣を切ってソロ・デビューした河合その子に続き、85年に高井麻巳子とのユニット"うしろゆびさされ組"で歌手デビュー。アニメ『ハイスクール!奇面組』のテーマ曲を相次いでリリースした。組み合わせの妙で新たな顔を引き出す"ユニット"という概念そのものが当時は新鮮だったが、コミカルに弾けたうしろゆびの路線は、ゆうゆのキャラをそのままフィーチャーしたようでもあった。
当初からのメンバーながらソロ・デビューは遅く、相方の高井からも遅れること9ヶ月、おニャン子末期の87年3月だった。♪守って〜と歌うそのデビュー曲「天使のボディーガード」は、ファン心理のツボを突いたことでは有数のナンバー。多くのファンが彼女に対して、疑似恋愛の対象として描いてたイメージは、"小さな天使を守ってあげる"スタンスだったから。その後は「−3℃」などの一人うしろゆび路線、「左胸あたり」などのアダルト路線を行き来する。声は外見通り幼いものの、歌には意外と安定感があって、チェッカーズの鶴久政治が作曲したスカ・ナンバー「25セントの満月」でも、サラリとイイ味を出していたのは印象的。
おニャン子卒業後は、『クイズ年の差なんて』など主にヴァラエティで活躍。中山秀征との恋人宣言/破局というゴシップもありつつ、97年に青年実業家と結婚して引退。現在は専業主婦として子育てに励んでいるそうだ。集団の中で光り、最初から1人では世に出にくいタイプだっただけに、おニャン子のことはいい思い出になってるだろう。 (斉藤貴志)