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ドクター・ドレーの弟でもあり、かつてはスヌープ・ドッグ、ネイト・ドッグとともに213というグループも組んでいたウォーレン・G。彼は94年に『レギュレイト…Gファンク・エラ』でデビューした。彼のサウンドはいわゆる「Gファンク」であるが、アクの強い毒々しいものではなく、せせらぎの如く穏やかな流れを感じさせるシンセサイザーによって、スムースでまったりとしたレイドバック感を充満させている内容だ。そしてソウルねたのなかでもサンプリング頻度の高い耳馴染みのあるものをキーボードで弾き直し、分かりやすいサウンドを演出。またラップのほうも実に堂々とした落ち着き払ったスタンスで、まるでデオドラント効果を持っているかのようにまったく「汗クサさ」を感じさせない。——押しの強いサウンドが溢れるシーンの中にあって、全体を包み込む落ち着き感がイージーリスニング的にも扱われる数少ない癒し系ヒップホップ・アーティストだと言える。
ソロ名義の最新作は『リターン・オブ・ザ・レギュレーター』だが、どれもパッとしない出来映えだった。しかし。そこで終わらないのがウェッサイ・オリジネーター。04年にはかつての213が(一時的ではあるが)復活の狼煙をあげ、シーンと自分に一発気合いを入れ直したのである。

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