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ニュー・ロマンティックの先駆けとして、80年代初頭の音楽シーンにサウンド/ヴィジュアルの両面で鮮烈なインパクトを与えたヴィサージ(フランス語で“顔”の意)。
その中心メンバーであるスティーヴ・ストレンジは70年代後期、パンクに限界を感じ、ロンドンのクラブ・シーンにて新たなるスタイルを模索。そこで思い付いたのがクラフトワークとデヴィッド・ボウイとロキシー・ミュージックの融合だった。そして78年、彼を中心にウルトラヴォックスのメンバーとしても知られるミッジ・ユーロとビリ−・カーリー、マガジン/スージー&ザ・バンシーズ/P.I.L.にも参加したジョン・マクガフ、元マガジンのデイヴ・フォーミュラ、元リッチ・キッズのラスティ・イーガンも加わり、グループは結成されたのだ。
彼らの1stアルバム『Visage』(80年)をきっかけに英国で巻き起こったニュー・ロマ旋風は日本でも吹き荒れ、ストレンジの珍奇なキャラとド派手なファッションが、純朴なテクノ少年たちに全く似合わないケバケバしいメイクを施させた(かあちゃん、ゴメン……)。と、同時期、ヴィサージの退廃的なエレ・ポップ・サウンドがデトロイトではファンキーなダンス・ミュージックとして歓迎されたそうで、AUX 88やジェフ・ミルズもフェイヴァリットとして挙げている。そういや、冷静に聴くとDopplereffektみたいね。YMOっぽい曲もチラホラ。とりあえず、名作「Fade To Gley」(80年)は必聴よ。

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