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ワイルドでクレイジーな80年代L.A.メタルを代表するバンド、モトリー・クルーのヴォーカリスト。81年のデビュー当時は、スリムな体形とブロンドの髪が見事で、美形と呼ばれたものだが……。飲酒運転で事故を起こして、同乗していたハノイ・ロックスのドラマー、ラズルが死亡するなど、アクシデントの多い人物であることも確かだった。
91年にリリースされた10周年記念アルバム『ディケイド・オブ・デカダンス』の完成後に、バンドから解雇されたものの、日本では氷室京介のサポートとしてツアーに参加したこともある名ギタリスト、スティーヴ・スティーヴンスを迎えて、1stソロ・アルバム『エクスポーズド』を93年にリリース。——それ以前には、映画『フォード・フェアレーンの冒険』に、殺されるロック・スターの役で出演。映画のサントラ・アルバムにもソロ曲が1曲収録されていた。——この1stソロは、モトリー・クルーのイメージを強く残したサウンドが印象的で、キャッチーかつワイルドなアルバムに仕上がっており、さすがとファンをうならせたものだ。
このメンバーによるヴィンス・ニール・バンドが結成されるかと思いきや、95年にリリースされた2ndアルバム『カーヴド・イン・ストーン』では、前作でソングライティングの一端も担っていたスティーヴ・スティーヴンスが脱退。しかも、ヒップホップやインダストリアル・ロックの要素も取り入れるなど、新しい試みにアプローチしたものの、ファンにはいまひとつウケが悪かった。また、このアルバムのレコーディング前に、小児ガンのために娘を失うという痛手を受けたこともあってか、ヴィンス・ニ−ル自身がかつてのように元気なステージを見せなくなってしまっていたことも確か。——しかし97年には、彼の後任だったジョン・コラビを解任したモトリー・クルーに迎え入れられて、再びフロントマンとして活躍している。
また01年秋には、モトリーとは別に、彼自身のソロ・ツアーも行われ、今後もソロ活動を続ける意志をみせてくれている。 ( 大野祥之)

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