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イギリスの失業者給付金制度の名称からバンド名を頂戴したというUB40は、長きに渡りイギリスを代表するクロスオーバー・レゲエの立役者として活動を続けている。
バーミンガム出身のロビン兄弟を中心に、さまざまな民族出身のメンバーで構成されたこのバンドのデビュー・アルバムのジャケットは、失業者を表すイエロー・カードを模したものだった。その効果もあってか、UB40の音楽はあてのない未来に不満を抱えた若者や、2トーン・スカのフォロワーたちの注目を一気に集めることとなったのだ。
その後も雇用問題を扱ったプロテスト・ソングなどをリリースしたりしたが、83年に発表した「Red Red Wine」で初のチャートNo.1をゲット。ニール・ダイアモンドの手によるこの曲は、元々は69年にジャマイカ人のトニー・トライブがカヴァーしてビッグ・ヒットを飛ばしたものだ。他にもジミー・クリフの「Many Rivers To Cross」、ローナ・ベネットの「Breakfast In Bed(←プリテンダーズのクリッシー・ハインドとのデュエット作)」といったジャマイカン・ヒットソングをカヴァーしたり、トランペットにハーブ・アルバートを迎えアフリカ解放を祝う「Sing Our Own Song」をヒットさせるなど、バンドの幅広い音楽性を発揮している。
93年には映画『氷の微笑』で使われたエルヴィス・プレスリーのカヴァー「I Can't Help Falling In Love With You」が世界的に大ヒットし、ポップ・レゲエの発展にさらに一役買った。また、近年ではジャマイカのスタジオで録音されたアルバム『UB40 Present The Dancehall Album』で、ビーニー・マン/レディ・ソウ/マッド・コブラ/ニンジャマンといったジャマイカの人気DJのバックを務めている。

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