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ジャマイカン・DJの草分け的存在。60年代初頭より活動を始めるが、独自のスタイルを確立したのは67年にキング・タビーのサウンド・システムに参加してからだ。録音された音源からヴォーカル部分を抜きとり、残ったリズム・トラックをリミックスする際、偶然「ダブ」という手法を発見したタビーは、全く新しい「ヴァージョン」と呼ばれるインストゥルメンタルを作り上げた。このヴァージョンをサウンド・システムでプレイするために特別に制作したレコードはダブ・プレートと呼ばれ、各サウンド・システムは競ってクールなヴァージョンを作るのに躍起になった。それが実際サウンド・システムでプレイされる時、曲に合わせて即興で時事ネタやエロ・ネタなどのおしゃべりを乗っけたのが、Uロイだ。また、このトースティングというスタイルは、後のラップのルーツになったと言われている。
一気に人気DJとなったUロイは、リー・ペリー、キース・ハドソンといった気鋭のプロデューサーのもとでレコーディング。その後、アルトン・エリスの「Girl I've Got A Date」を使った「Wake The Town」を筆頭に、ロック・ステディのヒット曲をバック・トラックに使用した一連の作品がトップ・チャートを独占する空前のヒットを記録し、その地位を不動のものとした。以後、UKの<ヴァージン・レコーズ>から数作のアルバムも発表している。
この人気にUロイ・フォロアーが続出——やがて新たな世代にトップDJの座を明け渡したが、彼はジャマイカンDJスタイルを代表するアーティストとして、またアメリカのラッパーたちに多大な影響を与えた者として人々の記憶に残ることに疑いはなく、その功績は計り知れないと言える。

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