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70年代後期から80年代初頭にかけて巻き起こった米国産ニューウェイヴ旋風で、ザ・レジデンツ、スネーク・フィンガー、イエローらと共に絶大な人気を博した名グループ。77年、大学で電子音楽を学んでいたスティーヴン・ブラウン、ブレイン・L・レイニンガーの2人によりサンフランシスコにて結成。79年にピーター・プリンシプルが加入し、ザ・レジデンツ主宰の<Ralph>レーベルよりデビューを果たす。さらに、パフォーマーのウィンストン・トンも加わり、『Desire』(80年)発表後、拠点をベルギーのブリュッセルへと移動。その後も、メンバー・チェンジを繰り返しながら、叙情性と演劇性を重視した耽美的な世界観を創出し、モーリス・ベジャールのバレエ作品に楽曲を提供するなど、広範な活動を展開した。
そして、00年。ドラマーが不在だったためにリズム・ボックスを用い、シンセサイザーと共にサックスやヴァイオリンをフィーチャーした、とびっきり奇怪なパンク・ジャズ・サウンドが、結成から20年以上の時を経て、現代テクノ・シーンで再評価された。ドイツのド変態テクノ・レーベル<Gigolo>のコンピレーション・アルバム『International Deejay Gigolos CD Four』(00年)に多数収録された個性剥き出しのダンス・トラックのなかで、彼らの「No Tears」(78年)は、もっとも強烈な異彩を放ち、群を抜いてブチ切れていたのである。

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