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Timbaland

(ティンバランド)

アリーヤ、ミッシー・エリオットを始めとするさまざまなアーティストのプロデュースを手がけ、ヒップホップ/R&Bシーンにシンコペーション(俗称チキチキ)ビート旋風を巻き起こしたティンバランド。あの手数の多いハットやスネアが耳にまとわりつく、ツンのめったビートは、“斬新”の一言だ。さらに、ドラムのサンプリングや打ちこみだけでトラックを創作するのではなく、赤ん坊の声/囁き声/ゲップ音までリズムに取り入れてしまうところにも、彼の独創性が見受けられる。
——そういったチキチキ・サウンドには、最初多くの人たちが拒否反応を示したが、次第に中毒患者(リスナー)は増殖していった。そしてティンバランドのプロデュース作品が大ヒットして以降、多くのアーティストが取り入れるようになり、今や世界標準になってしまったのだ。
また、ティンバランドはプロデュースだけでは物足りなくなったのか、遂に裏方から表舞台へと登場。99年に『ティムズ・バイオ』を発表する。チキチキ・サウンドがタップリ堪能できるのはもちろんのこと、低音ヴォイスでぼやくようなラップを披露し、リスナーを楽しませた。
その後もミッシー・エリオットや自身のティーム=ティンバランド&マグーを始め、ジェイ・Z、L.L.クール・J、イグジビット、ナズらに次々とヒット・ポテンシャルを秘めたトラックを提供、間違いない制作手腕を持つ信頼できるプロデューサーとして磐石なファン・ベースを確固たるものとした。
その勢いは止まることなく、ネリー・ファータドやジャスティン・ティンバーレイクといったポップ・フィールドのアーティストたちの作品をも手掛けだすと、全米チャート1位シングルを連発。ヒップホップ・シーンのトレンドを左右した寵児が、現行ミュージック・シーンを代表するスーパー・プロデューサーへと大きな飛躍を遂げたのだ。そして07年、50セント、ドクター・ドレー、フォール・アウト・ボーイ、エルトン・ジョン、M.I.A.など多種多様なゲストを迎え、久々のソロ・アルバム『ティンバランド・プレゼンツ・ショック・ヴァリュー』を発表。極めて豪華&雑多なゲスト勢を招聘しつつも、持ち前のポップ・センスで違和感なく聴かせている。
また、ビョークの新作『ヴォルタ』(07年5月)では、強烈なリズムとビョークの奔放なヴォーカリゼーションが拮抗するリード・シングル「アース・イントゥルーダーズ」をはじめ、ティンバランドがアルバム中3曲のプロデュースを担当している模様。キャリア絶頂期に突入し、その才能を全方位に向けて拡大し続けるこの男から、何人たりとて目をそらすことなどできないのだ。

制作協力:
OKMusic

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