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94年以降、ダブル99での活動やリミックス・ワークを行うかたわら、デリック・メイやダレン・エマーソンといったアーティストとの交流を深めていったティム・デラックス。01年からはソロ・アーティストとしての活動を本格化させ、ダレン・エマーソンのレーベル<アンダーウォーター>からリリースを開始。02年に発表したシングル「It Just Won't Do」がマイアミから火がつき世界的大ヒットを記録、この年のベスト・イビザ・アンセムにも選ばれる。
03年9月、1stアルバム『ザ・リトル・ジンジャー・クラブ・キッド』を発表。ラテンやエスニックなどのエッセンスを随所に取り込んだダンス・チューンが繰り広げられるカラフルかつアッパーな作品として高い評価を受け、クラブ・ミュージックとしては空前の大ヒットを記録した。
その後も、1,700人のクラウドが詰め掛け入場規制となった西麻布YELLOWでのギグ、2万人を完全にロックした『エレクトラグライド 04』での大トリ、そしてageHa@Studio Coastの会場入場記録を塗り替えた<Diesel U music 05>など、数々の伝説を作り続けたティム・デラックス。現場で常に耳と心を傾けることで類まれなるバランス感覚とポップ・センスを磨きあげ、ダンス・フロアを魅了するハイブリッドなサウンドを創りあげてきた彼だが、2ndアルバム『エゴ・デス』(06年)では前作のラテン・テイスト溢れるキャッチーな作品から一転、かなり固めなテック・ハウス寄りの作品となった。前作でのキャッチーさやアッパーなサウンドをフェイバリットとしていたリスナーにとっては、戸惑わずにはいられない変貌かもしれない。しかし、美しいシンセの響きがデトロイト・テクノを彷彿とさせるナンバー、マッシヴ・アタックばりの深遠なアンビエント、高速ズンドコ・ディスコに乾いたテック・ハウス等で構成された同作品からは、よりエレクトロニックに、よりエモーショナルに、果敢なる深化を遂げた“新生”ティム・デラックスの姿を確認することができるはずだ。

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