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86年1月以来、もう何度も来日しているトイ・ドールズ。他の誰にもマネのできないポップなパンク・サウンドは永遠である。結成は79年10月。イギリスのイングランド北東部を拠点に、最初は4人編成でスタートしたが、2ヵ月後にはトリオとなる。以降メンバー・チェンジを繰り返すが、リーダーのオルガ(vo、g)だけは不変なのだ。
地元周辺を中心にライヴを続け、80年7月にはシングル「Tommy Kowey's Car」でレコード・デビューする。それから数枚のシングルやEPを発表し、数枚のコンピレーション盤に参加。83年3月には、ついに1stアルバム『Dig That Groove Baby』をリリース。このあと欧米ツアーも敢行した。そして、一度シングルで出した「Nellie The Elephant」を録り直し、84年11月に再度シングルで発表。これがテレビ番組のテーマ曲としても使われ、大ヒット。イギリスのインディ・チャートの1位となり、総合チャートでも4位まで上がり、他のヨーロッパ諸国でもヒット。トータル50万枚以上のセールスを記録した。しかし、トイ・ドールズは浮わつかずマイ・ペースで活動していき、アルバムもコンスタントにリリースしているのだ。
トイ・ドールズは、音楽シーンの動きに関係なくやってきた。メロディアスなバンドを中心に90年代半ば以降パンクが注目されたときも、ほとんどリンクしなかった。ある意味ピエロっぽく高い声のパンク・ヴォーカル、初期ドクター・フィールグッドも思い出させるソリッド・ギター、Oiパンクとクイーンをミックスしたようなコーラス・パートの、ハジけたサウンドは一度聴いたら忘れない。そして、イングランド的なユーモア感覚も強烈なのだ。最近オルガは、以前プロデュースをしたロリータ18号を00年に日本で観に行ったのがきっかけで、そのときメイン・アクトだったカリフォルニアのディッキーズにベースで参加もした。 (行川和彦)

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