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父親ポップス・ステイプルと自慢の3人娘によるグループ(初期には息子パーヴィスも在籍)、ステイプル・シンガーズが結成されたのは、なんと40年代なのだから驚き。ポップスのシブイ声&トレモロ・ギター、さらにアレサ・フランクリンとタメを張る三女メイヴィスのゴスペル唱法と、姉たちによるコーラスの見事なかけ合い。——それらの融合から生まれる高揚感は、否応なしに聴衆のアドレナリンを放出させる。
60年代後半までゴスペル・グループとして活躍していた彼らだが、68年<STAX>と契約したことにより、その黄金時代が幕を開けることになる。同レーベル・オーナー=アル・ベルが直接指揮を執った『リスペクト・ユアセルフ』(72年)では、スライ・ストーンやノーマン・ホイットフィールドの斬新なファンク・スタイルにサザン・ソウルのディープネスをアレンジした、独自のサウンド群を展開。また、サンプリング・ソースとしても有名な「アイル・テイク・ユー・ゼア」や「リスペクト・ユアセルフ」といった公民権運動の盛り上がりを視野に入れたメッセージ性タップリのソウル・ナンバーたちは、黒人リスナーを中心に大いに支持された。
<STAX>倒産後はカーティス・メイフィールドをプロデューサーに迎え、「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」(75年)などを大ヒットさせる。その後グループ名をステイプルズと変更し活動を続けた。
グループ活動と並行してソロとしても活躍していたメイヴィスは、プリンス殿下のプロデュースのもと『タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン』(89年)で成功を収め、現在進行形のソウル・シンガーとしても大いにアピールしている。

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