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本場ジャマイカのオリジナル・スカを追及し続けて早20年余りの、日本が世界に誇るスカ・フレイムス。2トーンやサード・ウェーヴ・スカといった時代の落とし子とは一味違う、ホンモノならではの職人技とオーセンティック・スカへの造詣の深さが彼らの持ち味だ。
2トーン・スカ・ブームが席巻していた84年、ナベ(tb)、ミヤザキ(g)、ナガイ(key)、スズキ(t.sax)らが、スカフレイムスの前身「ブルーフレイムス」を結成。80年代後半には折からのモッズ.ブームに乗ってライヴ数も増え、スカの大御所ローレル・エイトキンと共演を果たす。その頃から都内クラブを中心にDJイベント「クラブ.スカ」をスタートし、東京スカパラダイス・オーケストラとともに一大スカ・ブームへの火付け役となる。
88年に満を持してリリースされたデビュー・シングル「トーキョー.ショット/レイ.ハイマン」は、分厚いホーン・セクションと的確なリズム隊の織りなすオリジナル・スカ独特のグルーヴと、クールなスパイ・ミュージック・テイストがミックスされた秀作で、クラブを中心に熱狂的に支持された。同年にはホワイト・ブルーズの御大J・メイオールの息子で、ロンドン・スカ番長の異名をとるギャズ・メイオールのプロデュースによる1stアルバム『スカ・フィーバー』をロンドンで録音。『ジャパン・スプラッシュ』をはじめ、ロンドン最大のエスニック・ミュージック・フェス『ノッティング・ヒル・カーニバル』などにも精力的に出演した。
89年にはジャマイカ・プレスによる3rdシングル「ゴースト・ライダー/リコンファメーション」をリリースし、オリジナル・スカの神様的存在、スカタライツのライヴ・サポートを務めた。外国人アーティストとの共演はその後も続き、プリンス・バスター、リコ・ロドリゲス、カールトン&ザ・シューズら往年の名ミュージシャンを筆頭に、ジャンプ・ウィズ・ジョーイ、マルーン・タウン、トロージャンズら若手スカバンドとの共演も活発に行っている。
92年には初の両面ヴォーカル・シングル「オールド・ロッキンチェア」(ジャッキー.オペルによるキラー・スカのカバー)、93年には2ndアルバム『ウェイルン.スカルム』、95年にはバンド結成10周年記念として『DAMN GOOD』を精力的にリリース。特に『DAMN〜』は、ローレル・エイトキン、元スカタライツのローランド・アルフォンソ、レスター・スターリングらをゲストに迎えて制作されたゴージャスな内容だ。——新作が待たれる彼らだが、現在も地道なライヴ活動とクラブ・イベントを通じて、オリジナル・スカの素晴らしさをリスナーに伝えている。

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