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00年代中盤にUKで巻き起こった新ムーブメント、テムズ・ビート。ラリキン・ラヴ、ミステリー・ジェッツといったバンド達と共に、このシーンの一角を担うのがザ・ホロウェイズだ。19世紀の英国文化や文学性といったトラディショナルな要素の復権、また雑多なビート感覚などがこのムーヴメントの特徴であるが、それは同時にザ・ホロウェイズというバンドが奏でる音楽の特質でもある。
06年にシングル「トゥー・レフト・フィート」でデビューを飾り、同年秋には1stアルバム『ソー・ディス・イズ・グレイト・ブリテン?』をリリース。ギタリストが時にフィドルを弾いたり、スカ・ビートを取り入れたりする風通しの良い音楽性、それに現代イギリスの日常をアイロニカルかつナラティヴに描く歌詞世界などが炸裂している。タイトル・チューンである「ソー・ディス・イズ・グレイト・ブリテン?」は「威風堂々」をギターでプレイし、ビッグベンの鐘をオーヴァー・ラップさせ、「俺たちの希望はデヴィッドとヴィクトリア」とアイロニカルに歌うという、このバンドの特徴を凝縮したかのような1曲だ。とは言ってもそのサウンドの最終的な着地点は、あくまで明るくポップ。さらに言うと能天気とまで形容できそうなハッピーなものである。

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