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なんとも貴公子然としたルックスのDR.ロバート率いるブロウ・モンキーズ。84年のデビュー以来彼らは、スタイル・カウンシルらとともに80年代のUKを代表するブルー・アイド・ソウル・グループとして活躍した。
ソウルやゴスペルなど、約3万枚ものアナログ盤を所有するレコード・コレクターとして有名なDR.ロバートであるが、フィリー/モータウン/スタックスというようなUSブラック・ミュージックのスタンダード・スタイルをただ咀嚼するだけでなく、それらをマニアならではの独特の視点で洗練化させ、ポップ・ミュージックとして昇華。そのスウィートな歌唱も人気獲得の大きな要因となり、「ディギング・ユア・シーン」(86年)や「ビー・ズィス・ウェイ」(87年)といったヒット・ナンバーを次々と飛ばしていった。さらに「デイ・アフター・デイ」(87年)では、敬愛するカーティス・メイフィールドとの念願のコラボレーションを実現、ソウル・フリークっぷりも発揮した。
グループ名義でのラスト・アルバム『スプリング・タイム・フォー・ザ・ワールド』(90年)においても、そのプログレッシヴな感性は冴え渡ることに。——当時盛り上がりを見せていたワールド・ミュージックやハウス・ミュージックなどの新要素を貪欲に取り込み、この作品で新しいブルー・アイド・ソウルのかたちを示して見せたのだ。
現在、DR.ロバートはシンガー・ソングライター的なスタンスでソロ活動を続けている。

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