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クラフトワーク、YMOに次いで、“テクノ・ポップ”というある意味で神聖な言葉を担った３人組、テレックス。ベルギーのブリュッセルを拠点に78年から88年まで活動した彼ら。その中心人物であるダン・ラックスマンは、ベルギーで最初にシンセを演奏したことで知られ、トーマス・ドルビーやスパークスのエンジニアを務めたことでも有名だ。デジタル・テクノロジーが急速に発展した80年代の後期においても、ムーグ・シンセ／TR-808／ヴォコーダーを駆使し続けたという頑固一徹なテクノ・ポップ精神はアッパレですらある。現代テクノのリスナーには、98年のカール・クレイグ／ジェイ・デンハム／パトリック・パルシンガーらによるリミックス・アルバム『アイ・ドント・ライク・ミュージック（リミキシーズ）』が記憶に新しいことだろう。