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ニューヨーク・テクノの代表格スティーヴ・ストール。彼はかつて、ボディ・ミュージック・バンドのドラマーとして活躍し、後にテクノへと転向する。デイモン・ワイルド、アダムXといった連中とつるんで、94年に作曲活動を開始。——展開が少ないDJ向けミニマル・サウンドを逸早く探求した。TB-303を使用しないながらも、アナログ・シンセがブリブリ唸ったアシッド感溢れるミニマル・サウンドで、フロアを大いに熱狂させてきたのである。
そして、オランダの<DJAX-UP-BEATS>/カナダの<Probe>/ドイツの<Delirium>/ニューヨークの<Synewave>/自身の<Proper NYC><212 Productions>といった無数のテクノ・レーベルから作品を続々と発表。シカゴの<TRAX>レーベルの社長に銃を突きつけられて、作品を無理矢理リリースさせられたという話はあまりに有名である。
98年には、彼の実力が結集したアルバム『The Blunted Boy Wonder』をイギリスの名門<Nova Mute>からリリースし絶好調! と思われたが、サウンドがすっかりマンネリ化してしまい飽きられた感がある。——レコード屋に行けば必ずといっていいほど彼の新譜を目にしたものだが、その後リリースがプッツリと途絶えてしまった。ぜひ、帰ってきていただきたい……。

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