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ソウライヴは、ジミー・スミス/リチャード・グルーヴ・ホルムズ、そしてリューベン・ウィルソンといったアーティストたちが築いてきたオルガン・トリオ系譜の正しき後継者である。
エリック・クラスノの思索に耽っているかのようなギターは、ニール・エヴァンスのしなやかな指先から放たれる至福のオルガン・サウンドを引き立て、その傍らでアラン・エヴァンスのドラムが最高のグルーヴを刻み続ける……。彼らの楽曲は緻密な複数構成になっていて、各々キャッチーなメロディやキメがあるのだが、これが時にはほとんどお約束となってしまうまで反復されるのが特徴(しかし、それこそが恍惚に導くのだが)。
また、バンドの即興演奏はブルースに根差したものであり、メロディ感覚を失わず巧妙にバップ風の即興演奏へと枝分かれしてゆくこともある。クラスノのソウルフルで滑らかな演奏は、非常にタメを効かせたファンキーなフレーズへと変化し、エヴァンスのオルガンは低い唸りとともに聴き手の潜在意識の奥深くへと入り込むか、レズリーを目一杯聴かせた喚き声でその存在を主張する。——これぞ90年代が生んだ、最もディープなソウル・ジャズ・グルーヴの姿と言えないだろうか。

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