Simply Redの記事一覧

(1件)

80年代半ばのイギリスにおいてブリティッシュ・ソウルと呼ばれるムーヴメントが台頭し、スタイル・カウンシルやブロウ・モンキーズらを好例とするグループが続々と誕生した。シンプリー・レッドも、そういう潮流のなかで始動したブルー・アイド・ソウル・バンドである。
その赤毛っぷりがグループ名の由来となった、ミック・ハックネル(vo)を中心に結成されたシンプリー・レッドは、85年『ピクチャー・ブック』でデビュー。モータウン・サウンドを始め、ファンクやフィラデルフィア・ソウル、ジャズなどからの影響に、UK特有のシャレっ気をドプリと注ぎ込み、オリジナリティ溢れる音楽性を展開した。そんな彼らの代表作『スターズ』(91年)は、全世界で2,300万枚以上という驚異的なセールスを樹立。このアルバムで実証されたのは、ハックネルのソウルフルなヴォーカル・パワーはもとより、ソングライターとしての著しい成長度合いだろう。イギリスの社会問題に目を向け、すべての楽曲を自らのペンで書き下ろし、“カヴァー・ナンバーに優れたバンド”という従来のイメージを覆したのである。また、当初頻繁に指摘されていた軟弱気味なバンド・サウンドに、タイトで力強いグルーヴを吹き込んだ男、屋敷豪太(プログラマー&ドラマー)の偉大な功績も忘れてはいけない。
90年代中期以降はハックネルのソロ・プロジェクト色がいち段と濃くなり、バンド・メンバーは流動的な変化を遂げている。

屋敷豪太、還暦記念ライブがWOWOWで放送

屋敷豪太、還暦祝うアニバーサリーライブがWOWOWで放送 奥田民生、ミック・ハックネルらが登場

2022年に還暦を迎えた屋敷豪太のアニバーサリーライブ『屋敷豪太~Happy60~』がWOWOWで放送される。  日本初のダブ…