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酒井法子や畠田理恵らも参加していた『ミス・ヘアコロン・イメージガール・コンテスト』に優勝して、86年にデビュー。"70年代生まれの新人類アイドル"と称された。
デビュー曲「21世紀まで愛して」は、松本隆+筒美京平という黄金コンビによる、正統派のアイドル・ポップス(船山基紀による打ち込みを駆使したアレンジは先進的だが)。歌い方もまっとうなアイドルらしいものながら、"新人類アイドル"だけに、音楽祭で新人賞を受賞した際、顔に「ありがとう」と書いてたり、本人はちょっとヘンなキャラ。
ということもあってか、松本・筒美コンビの作品を3曲続けた後、70年代フォークのパロディのような「春が来た」を挾み、5枚目からは「ポキチ・ペキチ・パキチ」「バカンスの嵐」「メビウス天国」というコミカルな路線に行く。何ともヘンテコな感じは彼女に合っていたが、ファンの反応は賛否両論。セールス的にも伸びず、次の「春休み」を最後に引退することに。
ただ、なし崩し的に消えていくのでなく、自らの意志でラスト・コンサートも行ってのこと。そのオーラスは、アンコールも終わって幕が下りた後に幕前に現れ、バックで踊ってた"あしたの黄色をつかみ隊"(のちのPumpKin)が吹くたて笛に合わせて「今日の日はさようなら」をみんなで歌うという、何とも心温まるものだった。B級アイドルの幕引きとして、あれほど幸せな形はないだろう。
その後90年に、『すすめ!パイレーツ』『ストップ!ひばりくん』などで知られる天才マンガ家・江口寿史と結婚。何となくわかる組み合わせではある。江口氏はかわいい女の子を描くことでも名高いが、そういえば、どこか水谷麻里似のキャラもいたような……。いずれにせよ、21世紀まで愛してもらってるってことで。 (斉藤貴志)

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