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“ロックとクラシックの融合によって何が生まれるか!?”を本気で試みた、生粋のプログレッシヴ・ロック・バンド、ルネッサンス。確かに、クラシック音楽を取り入れたグループは、EL&Pやイエスなどたくさん存在する。しかし、このルネッサンスほど熱い信念のもと、それに取り組んだヤツラは他にいるまい。
69年、元ヤード・バーズのヴォーカリスト、キース・レルフと、カルト・プログレ・フォーク・バンドで活躍していたジム・マッカーティを中心に結成。同年、1stアルバム『Renaissance』をリリースする。全体的な印象はあくまでもロック・サウンドだが、随所にクラシック音楽の手法を取り入れることにより、荘厳かつ繊細な空気感の創出に成功した屈指の名作と言えよう。その後、一枚のアルバムを残し、第一期ルネッサンスは解散。
そして72年、メンバー一新(初期の主要メンバーはまったく不参加)で再結成を果たし、『Prologue』を発表する。以前に比べ、よりクラシック色の強い濃密かつコンセプチュアルなサウンド世界を披露し、大きな評価を獲得。以降、『Ashes Are Burning』や『Novella』など、壮大なスケールのロマン派プログレッシヴ・アルバムを輩出し、歴史的なグループへと変貌を遂げていった。