> The Dirty Dozen Brass Band

The Dirty Dozen Brass Band

(ダーティー・ダズン・ブラス・バンド)

ブラス・バンドといえば、通常は学校におけるクラブ活動のアレを思い浮かべるだろう。しかし、ニューオーリンズ・フェティッシュにとって、ブラス・バンドという言葉はまったく異なる意味合いを持つ。それは黒人の冠婚葬祭などで、管楽器を吹きながら街中を練り歩くことから始まった、非常にトラディショナルな音楽スタイルなのである(そもそも、ほぼすべての現代音楽の基礎=ジャズは、この地のブラス・バンドから派生したものなのだ)。
生粋のニューオーリンズっ子たちで結成されたダーティ・ダズン・ブラス・バンドは、伝統の様式に新たな息吹を吹き込み、現代流ブラス・バンドを生み落とした。このドロドロとしたファンクネスには、一聴すれば誰もが驚くことだろう。スネア・ドラムとバス・ドラムが強烈なシンコぺーションを叩き出し、スーザフォン(巻貝みたいな形をしたデカいラッパ)がベース・ラインを刻み込む。と同時に、ホーン・セクションがユーモラスな会話を聴かせる。それらが渾然一体となり、奏者も聴き手もトランス状態へと……。こんなセカンド・ライン・ビートの波状攻撃に、腰が動かないなんてウソですよ。もちろん彼らの音楽性はファンクだけに頼るものではない。バップやデキシーランドといったジャズ的な要素も斬新な感覚でミックスし、複合的な楽しさを演出する。そのような特異なサウンドに魅せられたミュージシャンは数多く、エルヴィス・コステロやブラック・クロウズなどの作品にも参加。今もって、彼らは各方面から引っ張りダコの状態である。

制作協力:
OKMusic

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