Professor Longhairの記事一覧

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左手でへヴィなシンコペーションを叩き出し、右手がその間を縫うように跳ねまわる……という誰もマネできないような独特のピアノ奏法で、“ファンク/ブルースの父”とまで称えられた、ロン毛教授ことプロフェッサー・ロングヘア。
「ビッグ・チーフ」「ティピティーナ」「マルディグラ・イン・ニュー・オリンズ」など、さんざんカヴァーされてきたニュー・オリンズ・クラシックスは彼の代表曲であり、その異種交配音楽は文化のクロスオーヴァー都市ならではのものだといえる。ブギ・ウギにラテン・アクセントを加えたそのサウンドからは、アフリカ〜カリブ〜ニュー・オリンズというブラック・ミュージックそのものが辿った道筋をハッキリ読み取れる。また、音楽で食えない時にギャンブルで生計を立てていたという彼の歌は、ユーモラスでありながらも哀愁を含んだ「顔は笑っているけど心では泣いている」的な人生の含蓄を感じさせるものだ。
ロン毛教授の生み出したピアノ奏法は、現在同輩たちのバイブルとなり、ピアニストに限らずニュー・オリンズの多様なミュージシャンたちから、その影響を如実に見出すことができる。

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