尾崎亜美の記事一覧

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70年代に数多くデビューしたポスト・ユーミンの最右翼。しかし、そのミュージシャンとしてのポテンシャルは、決してユーミンに劣るものではなく、アレンジャーまでこなした女性シンガー・ソングライターは、当時としては珍しかったのでは? 歌い手としてもプリティさを残しながら時にはハスキー、時には甘く、幅広い表現力をもっているのが特徴。
76年にシングル「瞑想」でデビューし、翌年の3rd「マイ・ピュア・レディ」がヒットを記録。その後も「ストップモーション」などのヒットを飛ばしつつ、杏里に「オリビアを聴きながら」、松田聖子に「天使のウィンク」と、他アーティストへの楽曲提供でも成功を収める。80年代には海外録音を行い、デヴィット・フォスター・プロデュースのもとで『Hot Baby』『Air Kiss』という2枚のアルバムを録音し、AORをいち早く取り入れたり、『Plastic Garden』ではコンセプト・アルバムに挑戦するなど、意欲的な創作活動を展開。90年代に入ってもそのクリエイティヴィテイは全く衰えず、コンスタントに作品を発表し続けた。
そして01年には、細野晴臣/奥田民生/福山雅治/デーモン小暮/大貫妙子……などなど、豪華絢爛たるゲストを迎え、活動25周年記念アルバム『Amii−Phonic』を発表。これまでの音楽人生総ざらい的な作品に仕上がっている。