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82年にシカゴでアル・ジュールゲンセンを中心に結成。当時席捲したニュー・ロマンティックスに対するアメリカからの回答とでも捉えるべきアルバム、『WITH SYMPATHY』でシーンに登場(今ではまったく考えられないことだが……)。イギリス産のエレクトロニック・ポップをベースとしたダンサブルでコマーシャルなこの作品は、ディスコ・チャートなどでそこそこの評価を得るが、後の彼らを到底予測できるものではなかった。インディーズ・レーベル「ワックス・トラックス」を経て、メジャーの「サイアー」に移籍。再び表舞台に現れた彼らのサウンドは、ハードで硬質、そして冷徹なエレクトロニック・サウンドに変貌を遂げていた。ON-Uサウンドの重鎮エイドリアン・シャーウッドをプロデューサーとして招き入れた成果も大きく、ダブ、ノイズ、ハードエッジなギターなどを巧妙に組み合わせた豪腕ぶりは見事である。また、3rdアルバム『ザ・ランド・オブ・レイプ・アンド・ハニー』でポ−ル・バーカーというパートナーを得たことにより、さらに鋭利で攻撃的サウンドを展開——それはエレクトロニック・ボディ・ミュージック(通称ボディ)とも呼ばれ、多くのメタル・バンドからの支持を集めた。以降の作品でも、狂気すら感じとれる逼迫感と聴き手を威嚇するほどの緊張がみなぎっており、その特異な存在感を誇示している。また、アル・ジュールゲンセンはサイド・プロジェクトやプロデュースも多く、ラードやリヴォルティング・コックスなどの仕事でも有名だ。

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