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80年代序盤、MTVの普及と共にイギリスのアーティストが続々と全米に進出し、この流れは"第二期ブリティッシュ・インヴェイジョン"と呼ばれたが、同時期にムーヴィング・ピクチャーといったオーストラリアのバンドも数多くアメリカへ進出していた。このオージー・サウンド・ブームの中心的存在だったのがメン・アット・ワークである。
「ノックは夜中に」や「ダウン・アンダー」などの大ヒット曲で知られる彼ら。そのシンプルで特徴的なサウンドは初期のポリスを彷彿させる部分も多く、フォロワー的な見方もあったが、「ノックは夜中に」でも聴けるサックスを効果的にフィーチャリングしたアレンジなど、独自の魅力も充分にもっていた。
結成は79年。自国オーストラリアで成功をおさめた後、82年にアメリカ進出。前述のシングルが大ヒットしただけでなく、1stアルバム『ワーク・ソングス』は15週もの間チャートのNo.1に。彼らは本作でグラミー賞の最優秀新人賞も受賞した。
3枚目のアルバム『トゥー・ハーツ』リリース後、メンバーが脱退したこともあってヴォーカルのコリン・ヘイはソロに転身。コンスタントに音源を制作する傍ら、工藤夕貴とラッセル・クロウが主演した映画『ヘヴンズ・バーニング』に出たりもしていたが、どうやらバンドの方も断続的に復活させているらしく、96年のブラジルでのライヴを収録したものがオーストラリアなどでリリースされている。

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