Mel & Timの記事・ニュース・画像一覧

ただ一言ディープだ。そして、72年にヒットした彼らの代表作「スターティング・オール・オーヴァー・アゲイン」は、サザン・ソウル・クラシックとしても知られる名曲である。メル＆ティムの２人による会話から始まるこの曲は、ゴスペル的高揚感をもつスロー・ナンバー。２人のサム＆デイヴ的な掛け合いが、否が応にも聴く者のハートを熱くしていく。
ミシシッピ出身のメル・ハーディンとティム・マクファーソンによるデュオがデビューしたのは、69年のこと。シカゴのレーベル＜バンブー＞からリリースされた『Good Guys Only Win in the Movies』がそのデビュー作だ。ポップで軽快なシカゴ・サウンドと彼らの泥臭い唄法が絶妙なマッチングをみせ、タイトル曲がスマッシュ・ヒット。そしてサザン・ソウルの総本山＜スタックス＞からリリースされた「スターティング・オール・オーヴァー・アゲイン」がついに大ヒットを記録したのだ。歴史的なイヴェント『ワッツタックス』にも出演し、彼らはソウル史にその名を刻んだのであった。