Mary Lou Lordの記事・ニュース・画像一覧

マリー・ルー・ロードの音楽は、ボストンやロンドンの地下鉄と街角から誕生した。彼女はロンドンでレパートリーを増やし、ボストンでそのサウンドを磨き上げたのである（ボストンでは、後ほどHeliumとなるバンドの結成に参加）。
インディーズ・レーベルである＜キル・ロック・スターズ＞の社員らに地下鉄でスカウトされた彼女は、同レーベルから2枚のEPを発表。その結果、評論家筋からも絶賛され、カルト的人気を獲得するに至った。ハスキーな囁きから高らかなソプラノにまで及ぶ表情豊かな歌声、そして不器用（はっきり言えば下手）なギターは徐々に彼女のトレードマークとなっていく。ロードは後に＜ソニー＞と契約を結び、フルアルバム『ノー・シャドウ』をサイケデリックロック・バンドのBevis Frondのニック・サロモンと共作した。ここには、フォーク・ロックの神様ロジャー・マッギンやショーン・コルヴィン、ロスのマルチ・プレイヤー、ジョン・ブライオン（ex-Grays）も参加している。