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純然たるプログレ——と断言して一向に構わないと思うが、結成は79年というから、いわゆるプログレ全盛時代（70年代前半）のバンドではない。ただ、それだけに「今さらわざわざプログレやっている」的な研究家魂＆物好き根性は只者ではない。重厚でものものしいサウンド感、変拍子・変調子お手のモノの螺旋的楽曲構造、ヨーロッパ的自嘲センスに満ちた戯画的なステージ・アクト、意味シンな曲タイトルとジャケット・アート、ギャグがシュール過ぎてどこで笑ってあげていいのかわからないインタヴュー等々、徹底徹尾どこを切っても純度100％以上のプログレ節を貫き通す姿は、それ自体が今やなによりもプログレッシヴである。感動的。
幾度かのメンバー・チェンジを経ながらも、現在もなお活動中。今や「プログレの伝道師」といえば、間違いなく彼らのことである。（小池清彦）