久保田麻琴の記事・ニュース・画像一覧

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URC(アングラ・レコード・クラブ)の重鎮ミュージシャン、久保田麻琴。彼の30年におよぶ音楽生活の歴史は、70年に久保田「誠」名義で『アナポッカリマックロケ』にてデビューしたことから始まる。以降、裸のラリーズのベーシストを経て、セカンド・アルバム『まちぼうけ』からは名前を「麻琴」と改め活動。彼の実験的な作品は、アンダーグラウンド・シーンで異色の存在となる。ゆったりとしたヴォーカル・ラインとスローなリズムが虚ろに鳴り、東洋系の弦・打楽器の音をちりばめた、混沌としたフォーク・ソング——それはアシッド・フォークと呼ばれた。ソロとしてリリースされたのは2枚のアルバムだけとなるが、その後は「久保田麻琴と夕焼け楽団」を結成し、コンスタントにアルバムを発表。ロック/ブルース/カントリー/サザンロック/R&Bといったアメリカン・ミュージックから、沖縄/レゲエ/ハワイアン/エスニック/ニューオリンズといった国際色豊かで柔軟性のある音楽を展開した。
その後、多少のメンバー・チェンジを経て、80年にサンセッツと改名。そして、82年にはメイン・ヴォーカリストにサンディーを迎えてサンディー&ザ・サンセッツ名義となり、久保田はギター/ソングライティングに専念する。ここではテクノ・ポップとエスノ・サウンドを融合。『VIVA LAVA LIVA』は海外のヒット・チャートでトップ10入りを果たし、オーストラリアを中心に人気を博した。近年シンガーとしてはなりを潜めていたが、99年に細野晴臣とのユニット、ハリー&マックで歌声を披露、健在ぶりをアピールした。

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