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ティナ・ターナーの声を徹底的に潰したかのような“超ハスキー・ヴォイス”を披露するシンガー、メイシー・グレイ。その極限ソウルフルな歌声は、まるで心に溜める鬱憤をあますところなく叫び出しているかのようだ。ここまでアクが強いソウル・シンガーはその歴史的背景から鑑みても稀な存在だろう。
99年のデビュー・アルバム『オン・ハウ・ライフ・イズ』では、プロデューサーとしてアンドリュー・スレイターを起用。ソウル/ファンク/ロック/ヒップホップというような、多様なジャンルをミクスチャー感覚で自由に取り混ぜたサウンド群と、彼女の個性的かつ泥臭いヴォーカル・ワークが絡み合い、このアルバムはブルージー&エナジェティックな雰囲気を醸していた。仕舞いには、メアリー・J.ブライジやホイットニー・ヒューストンら大御所アーティストたちと並んでグラミー賞にノミネートされるなど、その才能が本物であることを公然と証明もした。
以降も、R&Bというカテゴリーからはみ出しまくった自由闊達なサウンド・アプローチで、彼女はシーンをサヴァイヴし続けている。もちろん、99年作『オン・ハウ・ライフ・イズ』→01年作『ID』→03年作『トラブル・ウィズ・ビーイング・マイセルフ』と順を追って聴いてもらえば判然するが、メイシー・グレイは時を経るごとに、新世代の歌姫たる卓越したヴォーカリゼーションにますます磨きをかけている。見た目うんぬんではなく、彼女はあまりにも力強く、そして美しい。
07年3月、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムが主宰するレーベル<ウィル・アイ・アム・ミュージック・グループ>より、自身4枚目のアルバムとなる『BIG』をリリース。同作にはエグゼクティヴ・プロデューサーとしてウィル・アイ・アム(当然か……)、BEPの歌姫ファーギー、ジャスティン・ティンバーレイクといった“BEPファミリー”の面々が参加。

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