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唯一のヒット曲が、車に轢かれたスカンクの臭いについて歌った「デッド・スカンク」。ラウドン・ウェインライト3世は、幼少時代/恋愛/結婚/離婚といった私生活での実体験を赤裸々に歌にする究極のシンガー・ソングライターである。
70年にデビューして以来、「デッド・スカンク」(72年)に代表されるユーモアとウィットに富んだ世界を展開するかと思えば、離婚したために娘の誕生日パーティに行けない哀しさを歌うなど繊細な側面も披露——笑わせといて、ホロリとさせるストーリー・テリングで、カルト的な支持を得てきた。コマーシャルな成功を収めることがなくても、コンスタントに良質な作品を発表。89年の『Therapy』では、英国のシンガー/ギタリスト、リチャード・トンプスンをプロデュースに迎え、さらに深みを増した音世界を作り上げた。近年もそのモチヴェーションは一向に衰える気配がなく、素晴らしい楽曲を次々と世に送り出している。
ちなみに彼の息子は、98年にデビューし絶賛されたシンガー・ソングライター、ルーファス・ウェインライト……親子鷹なのだ。

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