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ミュート・ビート以降、日本のダブ・シーンはジャマイカや UK とは違った発展を遂げてきた。枯山水や石庭にも通ずる日本人にしか再生できない音空間。リトルテンポはそんな「催涙ダブ」とも言うべき系譜にある。
92 年、サイレント・ポエツを脱退した土生剛と白水生路を中心に結成。すぐさま、武蔵野美術大学でバンド仲間だった佐々木育真が合流し、HAKASE(元フィッシュマンズ)や春野高広(サイレント・ポエツ)らも合流。
長いことインディー・シーンで活躍してきたが、リコ・ロドリゲスやリントン・クウェシ・ジョンソン(LKJ)といったアーティストたちとの共演も重ねていた。
そして98 年——、UA の「リンゴ追分」のプロデュースワークが、彼らの知名度を高める起爆剤となったのである。また、自身のシングル「usual things」では、 LKJ と元フェアグラウンド・アトラクションのエディ・リーダーをヴォーカルに迎え、インストゥルメンタルにこだわらない活動も展開。スティールパンを前面にフィーチャーをするようになってから、「癒し」「リゾートミュージック」という言葉で説明されることも多いが、キャリアのあるダブバンドらしいタフネスさにも耳を傾けるべきだろう。

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