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エリック・サーモン(元EPMD)率いるデフ・スクワッドの一員としても活躍するラッパー、キース・マレイ。しゃがれた声から繰り出される、舌がもつれるようなラップ・スタイルが印象的な男だ。
彼はエリック・サーモン曲「ホスタイル」にフィーチャーされたのが初お目見えとなるが、俄然注目を集めたのはデビュー・シングル「モスト・ビューティフレスト・シングズ・イン・ザ・ワールド」(94年)によってである。このナンバーの最大の特徴は、アイズレー・ブラザーズの「ビトウィーン・ザ・シーツ」という甘美なスロウをネタ使用しているにも関わらず、巧みにイコライジングすることでアンダーグラウンドな雰囲気をモロに醸した点だろう。そのクオリティの高さ/斬新さで多くのリスナーをときめかせ、大きなヒットを記録。同タイトルのアルバムも話題をさらうことになった。
以降、『エニグマ』(96年)、『イッツ・ア・ビューティフル・シング』(99年)、そして少し(ムショに)お勤めしたあとの『ヒーズ・キース・マレイ』と順調にリリースを重ねていくキース・マレイ。ファンクを軸に適度なポップ・エッセンスを融合させたサウンドと、フリーキーながら軽快なリズムを刻むライミングがジャストにハマった楽曲群は必聴の出来映えだ。

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