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ザ・ルーツにしろデュージアス？にしろクラウン・シティ・ロッカーズにしろ後期のアス３にしろ、ヒップホップ・バンドは日本において厚い支持を獲得している。もちろん彼らもまた然り。
ローズ、ギター、ドラムス、ベース、サックスという楽器編成を擁し、さらにラッパーをひとりメンバーとして抱えるヒップホップ・バンド、ジャスティス・システム。ジャズを基調にすえるサウンドを特色とするニュースクール・ムーヴメント、その流れに沿うかたちでデビューした彼らは、94年にデビュー・アルバム『ルーフトップ・サウンドチェック』を放った。このアルバムが一般的に“ヒップホップ・クラシック”と称される理由は、「当時はまだ珍しかったバンド形態を採用していたから」ではなく、漠然と「クオリティがすこぶる高かったから」というワケでもなく、「サマー・イン・ザ・シティ」という爽快かつ熱烈なナンバーを収録しているから、である。今もってクラブのラウンジで、人々のチルアウト・ムードを誘っているこの曲は、間違いなく名ヒップホップ・ナンバーのひとつである。
とはいえ『ルーフトップ・サウンドチェック』以降、バンド自体はあまり主立った活動を見せなかった。が、突如02年に２ndアルバム『アンチャーティッド・テレイン』を発表し、古くからのファンの歓喜させた。