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20世紀に確立された“ウーマン・ミュージック”の草分け的存在。彼女の数々の偉業が、女性シンガー・ソングライター・ブームのきっかけになったといっても過言ではないだろう。
60年代初期、フォーク・ミュージック全盛という時代背景の中、コーヒー・ショップでの弾き語り奏者として活動を開始。67年には、<リプライス・レコード>からアコースティックを基調とした作品でデビューを果たした。以降、『クラウズ』(69年)、『レディーズ・オブ・ザ・キャニオン』(70年)を立て続けに発表し、『レディース〜』からは「ビッグ・イエロー・タクシー」がチャート・トップまで上り詰めている。
しかし、天才ミッチェルの名を世間に知らしめたのは、なんといっても71年に発表した『ブルー』だ。心の浮き沈み/怒り/悲劇/癒し……といったさまざまな感情をしたためたこの作品は、御大ボブ・ディランをもいたく刺激。それは、彼に「ブルーにこんがらがって」というナンバーを書かせるほどであった。
74年には、ジャズへの深い傾倒を示した『コート・アンド・スパーク』を発表。「パリの自由人」「陽気な泥棒」「ヘルプ・ミー」など3大ヒット曲を次々と世に送り出す。本作以降、彼女の音楽制作において「ジャズ」が重要なポジションを占めていることは、言わずもがなだ。
ジョニ・ミッチェルの作品はどれも実験的遊び心と飽くなき好奇心に満ちている——そして、その探究心は一握りの可能性を求めて弾き語っていたかつての日々となんら変わることなく、彼女の音楽に反映され続けているのだ。

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