Johnny Griffinの記事一覧

(0件)

ヒー・イズ・ハード・バッパー!! 本来ならアルト・サックスを吹くぐらい小柄な体格であるにも拘らず、「ジャズならテナー」という信念を貫き、誰よりもデカイ音でブロウしていた黒人プレイヤー。そこから付いた愛称が“リトル・ジャイアント”だ。また、音量もさることながら、速吹きも天下一品。57年の『ア・ブローイング・セッション』では、ジョン・コルトレーン、ハンク・モブレーを向こうに回し、腰の据わった、堂々ナンバー・ワンの演奏を聴かせてくれる。そういった多数のリーダー作を残す一方で、ジャズ・メッセンジャーズやセロニアス・モンクのバンドに参加し、名声と実力を揺るぎないものとした(なかでも、58年の『ミステリオーソ』は快演)。
60年代以降は、同系列の男気ブロウ・テナー奏者エディ・ロックジョウ・デイヴィスと活動を共にし、10枚以上の佳作を残す。63年から心の平安を求めてヨーロッパに移住、現在ではデンマークの古城を住みかに悠々自適な生活を送っているらしい。そういえば、最近はプレイにも優雅さがあるなぁ(年老いて無理なプレイはしなくなった)。

「Johnny Griffin」の記事は現在ありません。