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50年以上もの間、足でリズムをとるトーン・ドローンのブギー・キングが、さまざまな音楽様式をブルース界にもたらしてきた。ウディ・ガスリーはホーボーのように貨物列車に飛び乗ってあちこちのレコード会社を渡り歩いたが、ジョン・リー・フッカーは名前を変えながらガスリーよりも多くのレコード会社を渡り歩いている。
フックはミシシッピで生まれ、第2次世界大戦後はモーターシティ(デトロイト)に移って、ヘイスティングス・ストリートのクラブで弾き始めた。48年には、プリミティヴな雰囲気をもつサウンドのB面ヒット「シャリー・ミー」と「ブギー・チレン」で、素朴ながらも深遠で重みのある声を披露。そして62年には、大衆の心をとらえた名曲「ブーン・ブーン」がR&BチャートのNo.1を記録して名声をあげた。フックがゲスト・ミュージシャンたちとの共演で著名なアルバムを録音しはじめたのは、89年の『ヒーラー』がきっかけだった。以降、99年の『ベスト・オブ・フレンズ』コレクションに至るまで、ボニー・レイット、カルロス・サンタナ、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、ヴァン・モリソン、ロバート・クレイなど、実にさまざまなミュージシャンとプレイしている。
——01年、自宅にて静かに永眠につく。享年83歳。

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