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逝去したヒレル・スロヴァクに代わり、ギタリストとしてレッド・ホット・チリ・ペッパーズに迎えられる。『マザーズ・ミルク』(89年)、『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』(91年)というレッチリの大成功作に参画したことが、もしかしたら、その後の彼の運命を大きく変えたのかもしれない……。
『ブラッド〜』リリース後の来日公演途中、突然の脱退宣言を残し独り帰国。その後、極度のドラック漬け生活に陥りながらソロ・アルバム『Niandra Ladies and Usually Just A T-Shirt』を95年に発表する。アコギ/エレキの弾き語りによる全25曲は、精神状態がボロボロで完全に狂ったとしか思えない凄まじい内容。さらに、97年の2nd『スマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールド』では、自慰的世界に拍車がかかり、あまりにも酷すぎて聴くに堪えないものとなってしまった。——しかしながら、両作品とも妙な緊張感と運命的な哀愁が美しい世界観を形成しているという点で、彼の本質を知ることができるといえるだろう。
そして、彼の人生にまたひとつ大きな転換期が訪れる。デイヴ・ナヴァロ脱退により新たなギタリストを探していたレッチリから再び声がかかり、再加入を決意(この頃にはドラッグ癖も克服)。大ヒット・アルバム『カリフォルニケイション』(99年)を世に送り出した。自身としても3作目となるソロ・アルバム『トゥ・レコード・オンリー・ウォーター・フォー・テン・デイズ』(01年)をリリース。前2作での内省的な音世界がストレートに表現され、寂寞たる風景を思い起こさせる非常に素晴らしい作品となった。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『バイ・ザ・ウェイ』の大ヒット、盟友ヴィンセント・ギャロの映画『ブラウン・バニー』のサントラ制作を経て、04年に4thソロ・アルバム『シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル』を発表する。

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