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グレン・キャンベルの「By The Time I Get To Phoenix(恋はフェニックス)」、フィフス・ディメンションの「Up Up and Away(ビートでジャンプ)」、リチャード・ハリスの「MacArthur Park(マッカーサー・パーク)」といったスタンダードを世に送り出したソングライター、ジミー・ウェッブ。リリカルなメロディと斬新なコード進行によって紡ぎだされたナンバーの数々からは彼の非凡な才能を感じることができるが、アレンジやプロデュースもこなし、グラミー最優秀編曲賞を獲得するなど多方面において輝かしい業績を残している。まさにバート・バカラックと並んで米国を代表する作曲家だ。
裏方としては大成功を収めたウェッブだが、いちアーティストとしてはチャートに無縁だった。70年のソロ・デビュー(68年にレコード会社が彼の知名度を当てこんで勝手にリリースしたアルバムがあるが……)を皮切りに、70年代に5枚、80年代には1枚とアルバムをリリースしたが成功には及ばなかった。だからといって、作品のクオリティが低いというわけではなく、ジョージ・マーティンがプロデュースした『El Mirage』(77年)やAORテイストを効かせた『Angel Heart』(82年)などは、ジミーズ・メロディがタップリと堪能できる傑作だ。
90年代に入ると再評価熱が高まり、96年には他アーティストに提供したヒット曲をセルフ・カヴァーした『Ten Easy Pieces』を発表。ウェッブ自身のピアノ弾き語りを基調にした簡素なアレンジで、原曲の生の魅力を味わせてくれた。

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