Jimmy Reedの記事一覧

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彼の名前自体はあまり知られてはいないが、ジミー・リードはブルースのポピュラー/スタンダードの世界の王様のひとりである。「ブライト・ライツ,ビッグ・シティ」、「ベイビー・ホワット・ドゥ・ユウー・ミー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ」、「エイント・ザット・ラヴィン・ユー・ベイビー」、「ビッグ・ボス・マン」、「ゴーイング・トゥ・ニューヨーク」、「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ゴー」、「ブギー・イン・ザ・ダーク」、「ハイ・アンド・ロンサム」そして「オーネスト・アイ・ドゥ」などの曲を聴いたことがある人は多いだろう。それはつまりあなたが、作曲家ジミー・リードのスタイルに強く影響を受けた、デルタのスィートな演奏で彼の曲を聴いたことがあるということになるのだ。プレスリーからストーンズ、チャーリー・リッチからボブ・ディランに至る(:ちなみにここではわざわざイギリスとアメリカの数限りないガレージ・バンドのヤマには触れないことにしておく)の誰も彼もが、彼のイージィ・ゴーイングなブルースをカヴァーしてきた。リードはろくに立っていることもできない酔っぱらいだとの悪評も高かったが、いったん彼がしゃっきりと立ち上がりステージに一歩を踏み出すと、熟練した謹厳なミュージシャンとしての旨味を存分に披露してくれた。彼の音楽のリラックスした親しみやすさのために、多くのミュージシャンが時代を超越した彼のブルースに惹かれ、自然と演奏したくなるのだろう。50年代から60年代にかけてリードは、あのB.B.キングと遜色ない枚数のレコードを売り上げた。76年8月、オークランドで没。

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