Jim Kweskin & The Jug Bandの記事一覧

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60年代の若者にとってジャグ・ミュージックとはパンクだった。洗濯板にウォッシュタブ・ベース、そしてカズーやビンといった簡素なバンド編成は、否が応にもDIY精神を刺激し、フォーク・シーンを媒介にして多くのジャグ・バンドが生まれたのだ。なかでもジム・クウェスキン&ザ・ジャグ・バンドは最も成功したグループとして有名だ。
後にソロとして成功するジェフ&マリアの両マルダーが在籍していたという事実もさることながら、リーダーのジム・クウェスキンがヒップなユーモア感覚で料理した、往年のジャズ・スタンダードやブルース・クラシックの数々は、若者をルーツ音楽に目を向けさせるのと同時に、多くのフォロワーを生むことになる。
グループは全部で4枚のアルバムを出しており、そのどれもが充実作だが、特にオススメなのは4作目の『Garden of Joy』。ジャグという範疇を乗り越え、サイケデリックやロックの感覚を盛り込んだルーツ再生アルバムとして歴史的意義が高い作品だ。
解散後のクウェスキンは、元メンバーのメル・ライマンの影響で宗教にのめり込み、コミューンに 身を置きながら何枚かのソロ作を制作した。

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