Jah Shakaの記事一覧

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『FUJI ROCK FESTIVAL』でのパフォーマンスも記憶に新しい、UKダブ・シーンに君臨する個性派アーティスト——ジャー・シャカ。その背景はナゾに包まれている。わかっているのはジャマイカからロンドンに移住した後、60年代の終わり頃から各地のサウンドシステムを回り、活動を始めたということ。70年代初頭に、ラスタファリニズムとアメリカの市民権運動への関心から、ズールー族の偉大なる"ブラック・ナポレオン"ことキング・シャカの名を戴いた自らのサウンド・システムに向けて乗り出し、70年代終わりには、ロイド・コクソン、マイティ・ファットマンと並んでUKダブワイズ・シーンのトップ3と称されるようになった。
しかし、概して他のサウンド・システムがセレクターやDJをサポートするだけにとどまるなか、ジャー・シャカは1人で全ての役をこなし、スピリチュアルかつアクロバティックなサウンドでフロアの注目を独占。80年には自らのレーベルをスタートし、その後発表される一連のダブ作品"Commandments Of Dub"シリーズの第1弾となる『Jah Children Cry』をリリースし、レゲエ・マーケットを中心に好セールスを記録した。また同レーベルからは、トゥインクル・ブラザーズらUKベースのアーティストや、ホレス・アンディ、マックス・ロメオらの作品も多数リリースされている。
その後、ルーツ・レゲエ・ブームの衰退をものともせず、頑ななまでにそのスピリチュアルなアティチュードを貫き、後の「ニュー・ルーツ」ムーヴメントへの橋渡し役となった。

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