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79年のデビューから、90年1月27日、江戸アケミが自宅バスルームで溺死するまで——80年代をまさに素っ裸で駆けぬけたファンク・ロック・バンド。
フロントマンであったアケミは、ステージで臓物をぶちまけ、放尿・脱糞をし、ヘビを生で食べるなど、客のみならずメンバーまで凍りつかせる奇行を繰り返した。それを多くのメディアが興味半分で取り上げ、一般的にもその名を知られた。
しかし、彼らは単なる「キワモノバンド」ではなかった。渡辺正巳、EBBY、OTO、TEIYU、ヤヒロトモヒロ、篠田昌己……といった強力なメンバーが紡ぎだすファンク、アフロビートに乗せて、アケミはリスナーをアジった。その言葉にはバブル絶頂期の「都市生活者」の絶望と歪んだ希望があったのだ。
JAGATARAのマネージャーだった山本政志は後に映画監督となり『ロビンソンの庭』や『てなもんやコネクション』といった問題作を発表。またアケミの後を追うように渡辺、篠田もこの世を去っている。——これら一連の流れは JAGATARA以外の何者でもなく、彼らを超えるバンドはまだまだ現れそうにない。

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