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「ホークウィンド」というバンドから何を連想するだろうか? ほとんどの人がヒッピー/フリー・コンサート/コミューンなどを思い浮かべるのではないだろうか——。彼らは60年代後半にデイヴ・ブロック(g&vo)、ニック・ターナー(sax&vo)、ミック・スラッタリー(g)、ディック・ミック(electronics)、ジョン・ハリスン(b)、テリー・オリス(dr)によりロンドンで結成された。デビュー・アルバム『Hawkwind』は、プリティー・シングスのディック・テイラーのプロデュースによる正統派ブリティッシュ・サイケを展開。そして、2ndアルバム『In Search Of Space』では、虚ろなヴォーカルと背後に流れる電子音の融合により、ホークス流のサイケ・スペース・ロックを完成させる。72年、シングル「Silver Machin」がUKチャート3位となり大ヒットを記録。また、メンバー・チェンジが多いことでも有名であったが、74年にはモーター・ヘッドのリーダーとして有名なレミー(b)、サイモン・ハウス(vl&Key)、詩人/作家のロバート・コルバート(vo)を迎え黄金期のメンバーが揃う。75年の『Warrior On The Edge Of Time』はSF作家・マイケル・ムアコック(自身も2曲に参加)の「永遠の戦士」を題材にしたトータル・アルバムとなり、語りやインスト・ナンバーが多いものの、完成度の高いプログレッシヴ・ロックの傑作となった。しかし、同年、北米ツアー中にドラッグ癖が原因でレミーを解雇。この頃よりバンドは叙々に勢いを失っていくが、70年代後半から90年代まで数多くのメンバー・チェンジを繰り返しながらも、活動を存続している。そして90年にレイヴ・カルチャーが盛り上がってくると共に、バンドの人気も再燃。アルバム『Space Bandits』では、新たな若いファンを獲得した。しかし、次作の『Palace Springs』は単にレイヴ・カルチャーをコピーしただけのものに終わり、アイデアの枯渇を露呈してしまった。現在3人だけになってしまったホークスに、かつての面影はあまり感じられないだろう。

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