Glenn Brancaの記事・ニュース・画像一覧

ブライアン・イーノプロデュースのコンピレーション・アルバム『ノー・ニュー・ヨーク』にはフィーチャーされなかったが、グレン・ブランカ率いるTheoretical GirlsとThe Staticはノー・ウェイブで重要な位置を占めていた。ロック・ミュージックと関連があったせいか、ブランカは最も過小評価されている作曲家の一人。轟音を立てる数台のエレキ・ギターを使用する作品で知られる彼は、80年の『レッスンNo.1』でその構成に初挑戦した。これは名作でありながら、彼のその後の活躍をほのめかすアルバムとなる。その後、傑作アルバム『シンフォニーNo.5』を発表、大胆なサウンドとパワーを披露。アルバムでは弦を短い棒で弾く、手作りの「木槌ギター」が使用され、豊かなハーモニックスに満ちた鐘のようなサウンドを展開。絶えず響くドラム・ビートに駆られ、音楽は鋭く輝きながら巨大な波のように広がる（ジョン・ケイジはブランカのパフォーマンスを見学した後、その音楽を「悪魔の音楽」に例えたという。）。ブランカはいくつかの小規模作品と10ほどの交響曲を完成、そのうち9作目はオーケストラの為に作曲されたもの。