Geoff & Maria Muldaurの記事一覧

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ジム・クウェスキン&ザ・ジャグ・バンド解散後のジェフ・マルダーは、同じくメンバーだったマリアと結婚してウッドストックに居を移す。そしてグループ時代に培った音楽観を元手に、夫婦でさらに深いレベルでのルーツへの探求に取りかかった。
まず手始めに、『Pottery Pie』(70年)を制作。アーリー・ジャズ/ブルース/ゴスペル/トラディショナルなど幅広いジャンルからのカヴァーで構成されたこの作品は、それでいてロック世代に向けてのコンテンポラリーなアレンジが施され、伝統に新たな息吹を吹き込むことに成功している。加えて交互にリードをとる2人のヴォーカルも味わい深いが、このセッションで出会ったギタリスト、エイモス・ギャレットの独創的なギター(「Georgia on My Mind」の必殺ギター・ソロを聴け!)が、サウンドに深みを与えているのも見逃せない。
74年の2作目『Sweet Potatoes』でも、同趣向のサウンドを展開しているが、こちらの方はよりアット・ホーム的なリラックス・ムードが漂う名作だ。
このアルバムを発表直後にジェフとマリアは離婚。現在に至るまで、それぞれソロ・アーティストとしての道を歩んでいる。

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